FUNKY MONKEY TRAVELERS ロゴ Serch Sitemap
*  HOME > 旅行記 / PhotoGallery / 壁紙 / about / Blog / リンク / その他
 HOME > 旅行記 > ブラジル旅行記 / PhotoGallery / Map & Schedules
 6.Amazonas 3
アマゾンの朝日
アマゾンの朝日
スイミング
アマゾン川でスイミング
 西空が、徐々に深いブルーに染まり、夜が明けようとしていた。ぐっすり眠れたけど、アマゾンの夜は寒かった。それに、ボートのデッキに寝袋を敷いて寝ていたから、背中のあちこちが痛い。体を解すように、寝袋の中で背伸びをしながら、ゆっくり目を開け、周りを見てみると、デッキの周りは朝露で水浸し。まるで通り雨にあったような状況だった。寝袋もビッショリ。それでも、一度も目覚めることがなかった。相当疲れていたからなのだろうか。

 僕は、川から昇る日の出を見るために、カメラを手に持って、浜辺に降り立った。川に日が昇るなんて、なんて川なんだ。川には淡水イルカが大きな波音をたてながら、楽しそうに泳いでいる。大きさは1m以上ある、大きなイルカ。自然のイルカなんて初めて見たけど、それが川でなんてね。でも、イルカの泳ぎはすごく優雅で素敵だった。

 日が昇ると、ボートは出発した。デッキで濡れた寝袋を乾かしながらの出向だった。夜とは逆に日が昇るとすぐに気温が上昇する。だから、寝袋もすぐに乾いた。デッキでのんびりと日に当たっていると、ボートの後ろの方から楽しそうな騒ぎ声が聞こえた。アメリカ人たちが水着に着替え、走っている船の後方ロープに掴まりながら、川に入って、遊んでいる。なんとも気持ちよさそう。僕もすぐに水着に着替え、同じようにロープを持って飛び込んだ。昨日は汗をかいたけど、シャワーが出来なかったから、その心地良さといったら、爽快そのものだ。手のひらにシャンプーを垂らしてもらって、頭を洗った。その後、ガイドのアマドは、広々としたところで船を一旦止めてくれて、水泳タイムにしてくれた。僕とアメリカ人は、ボートの2階デッキから川へ何度も飛び込んだ。10回は飛び込んだだろう。クタクタになったけど、最高に面白かった。

 森の船着場で昼食をとった後、しばらく休憩していると、初日のガイドが小さなボートに乗ってやってきた。1泊2日というショートツアーの僕たちは、他の客とは別スケジュールで、小さなボートに乗って、ジャングルトレッキングをした後、そのままマナウスの街に戻るらしい。世話になった他国の旅人たちに別れを告げて、ボートに乗ってトレッキングに出発した。

 ほんとに普通の小さな木製ボートのくせに、船頭は調子に乗って、飛び魚のように船が跳ねるほど飛ばした。そして、ちょうどお尻が痛くて、休憩したくなってきた頃に、目的地の小さな島に到着した。
ジャングルへ 水が飲める
森の中へ
水が飲める

そこには、大きな森に隠れるように、小さな畑と木造の家屋があって、総勢10人ほどのファミリーが自給自足の生活しているようだった。そこの主人と握手を交わし、家族みんなに挨拶をした。その島は、そのファミリーが管理しているらしく、主人が僕たちをジャングルへと案内してくれることになった。

 家の裏の小さな小道を通り、森の中へ突入していく。大きな樹木が多い茂り、太陽の光は、余り届いていない。ガイドはナタをもって、雑草や木の枝を刈りながら進む。初めは、観光用に道が出来ていて、そういうところを歩かされるのだろうと思っていたが、進んでいくにつれて、間違いだったと思い知らされた。行く手を険しい樹木が阻み、容易には行かせない。まるで、水曜スペシャル「川口浩探検隊」みたい。それに、どこもかしこも同じような光景で、方向感覚がなくなってしまう。ガイドは、珍しい植物があると、所々で僕たちに紹介してくれた。胃薬になる樹液、傷薬になる葉、切って逆さまにすると水が滴り落ちる木などなど、アマゾンの恵みをたくさん紹介された。結局1時間ぐらいのトレッキングだった。巨大な大蛇に遭遇することはなかったけど、充実した内容だった。水を飲んで、しばらく休憩した後、再びボートに乗って、猛スピードでマナウスの街へ。

 2時間後、ようやくマナウスの港に到着した。2日間だったが、想像を越える自然に出会うことが出来た。でも、それは、アマゾンのほんの入口、ほんの一部に過ぎないこともわかった。世界最大の森と河はもっと、もっと広く、人間の手には届かないものだ。でも、それ以上は聖域で、それ以上踏み込んではいけないような気もした。
 ホテルRio Blancoに戻って、部屋を借りて、シャワーを浴び、食事をとった。2日ぶりのビールに、黒島さんはどんどん缶ビールを空けていく。普通ならば、ここで、今日の旅は終わるものかもしれない。いや、終わるべきだ。でも、そんなに楽させてもらえないのが、社会人バックパッカーの旅なのだ。
 僕たちは、世界最大の瀑布イグアスを目指し、深夜3時発ブラジリア行きの飛行機に乗らなければならなかったのだ。

>>NEXT
Copywrite 2000-2006 All rights reserved by Kenichi Yoshida   御感想・リンク依頼等は、メール送信フォームからどうぞ。