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 1.Kathomandu -Nepal Trek 1998-
 関西空港からネパールまでは、バンコク経由で約13時間の道程だった。空港を出ると、ホテルやタクシーの客引きが大勢待っていた。アジア国々でよく目にするこの光景はネパールでも変わらないようだ。僕は適当なタクシー運転手を選び、タメル地区にあるカトマンドゥ・ゲストハウスを目指すように指示した。しかし、運転手は行く途中で「あそこのホテルは高いから、もっと安いホテルを紹介してやるよ。」と切り出してくる。これは運転手がよく使うホテルからマージンをもらう為の手法だ。僕が「安いホテルは自分で探すので、タメルに行け」というのに、全く聞く耳を持たない。「そのホテルもタメル地区にあるから・・」と。こんな馬鹿馬鹿しいやりとりで少々疲れてしまった。これがアジアである。
 スワヤンブナート結局、そのホテルに連れて行かれた。他のホテルにしようかと思ったが、部屋は綺麗だし、そんなに高くはない。タメルの中心地までは歩いて5分ぐらい。まあ、悪くはない。
 1年半振りの旅行。旅の感覚が戻るまでには少し時間がかかりそうだ。しばらくくつろいで、街の雑踏の中へ向かった。砂埃とバイクや車の騒がしい音、それと独特なアジアの匂いがする。通りには、多くのホテル、みやげ物屋、旅行会社がある。人通りも多いが外国人の割合も高く、無国籍状態だ。これがヒッピー街のタメル。今も昔も、ここには世界中のバックパッカーが集まってくる。そんな意味では、バックパッカーの聖地なのだろう。そして、僕もその巡礼者の1人なのだろうか。
 街を歩いていると、みやげ物屋や旅行会社から声がかかる。そんな声を無視して、僕は街の西に位置するスワヤンブナートを目指した。ここは太古の昔、カトマンドゥ盆地が湖であった頃から、建っていたという伝説を持つ丘の上に建つ寺院である。スワヤンブナートとは万物の創始者という意味があるらしい。道に迷いながらも、何とか入り口に着くことができた。カトマンドゥ盆地の眺めここから、寺院のある丘の頂上までは数百段の階段を登らなければならない。階段と悪戦苦闘しながら、何とか頂上に着くことができた。しかし、この階段如きでくたばるようでは先が思いやられる。頂上からの街の眺めは素晴らしい。高いビルなど1つもない美しい町並みとカトマンドゥの街を取り囲むような山々。
 ペルーで会ったおばさんが言っていた「何もしなくても、ボッーとしているだけでいい街」という意味が少しわかったような気がした。
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