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 10.危機一髪 -失われた魂を求めて-
 サファリツアーはまだまだ続き、新たなる観測所(水飲み場)へ。ここはさっきのところ以上に象の大群が。入れ替わり立ち代りだったが常に50頭はいたぞ。目の前15Mも進めばそこは象の楽園。思わずカメラのシャッターを切りまくり、ビデオ撮りまくり。やっぱり象はデカい。そういえばかつてスリランカを旅したとき、象は最強の動物として現地人から恐れられていたっけ。夕方近く、もっと遺跡を見てたい俺をタクシードライバーは「晩は象が出るから早く帰らないと駄目。」と叱り飛ばしてきた。なつかしい思い出だ。
 それからもサファリ内を移動しまくり、夕暮れ近くになった。非常に夕焼けが美しく
「ああ、これがアフリカの夕焼けかぁ。なんて雄大なんだ、心が洗われるようだ」とか思ってたいら前方に黒い山のようなものが。象の大群に出くわしたのである!象達は道のすぐそばにいて、これは通り過ぎるのを待つしかないな、とあきらめていたらドライバーは何を思ったのか前方へ突進して行くではないか!一瞬なにが起こったのかわからなかった。このドライバーには象が見えないのか?
 車は象達のすぐそばで止まった。俺達に合図を送ってくる。"ほら、こういうのが撮りたかったんだろ?好きなだけシャッターを切るがいい"と。FunkyMTは喜んで撮りまくり、俺は一応ビデオをまわしていたけど生きた心地がしなかった。しかも、象がこちらの存在に気付きリーダー格のでかいのがこちらを睨みつけ耳をパタパタさせて威嚇してくる。
 「うわ〜、やばい、撤収!ドライバー、レッツスタート!デンジャーフォーアス!」という俺の声に耳を貸さずドライバーはまるで動こうとしない。ようやくハンドルに手をかけたと思うと、なんとエンジンの空ぶかしを始めた。逆に音で象を威嚇しようというわけだ。象は1歩引いたがまだこっちをにらんでいる。その距離7,8メートル。そんな状態が2,3分続いただろうか。ようやくドライバーは車を動かした。全く、何を考えているんだ?スリランカ人とこうも違うものなのか?象が突進してきたらこんなジープなんかひとたまりもないのに。ジンバブエ人の考えることはわからん!
 危機を乗り越えほっとする暇も無く、10分後にはまた同じ風景に出くわした。ドライバーがどんな行動をとったか、説明するまでもないだろう。
 命がまだあることに感謝しつつ夕食をサファリ内の施設でとり、同じ車に乗り合わせているフランス人と食卓を囲んでですこしばかり国際交流。若いカップルだったが、二人とも美形で女の方はなかなか社交的、ジュラフ=きりんと知ると「きりん、きりん」と喜んで言っていた。ありきたりのことを言うと会話につまり、日本人同士、フランス人同士の会話になってしまった。いつも旅行に出て深いコミュニケーションがとれず寂しい思いをする。英会話、勉強しなくちゃ・・・
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