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ビクトリア2日目は朝からラフティング。街の旅行代理店前でトラックに乗りこみ国境を超えて隣国ザンビアへ。このトラックは軍隊が使うようなドでかい、いかつい車であたかも戦地におもむく兵隊のような気になった。そしてそれはある意味当たっていた。国境を超えると広場で車を降りスタッフの説明を受け、誓約書にサイン。"これで死んでも一切の責任は私に有ります"ってお決まりのやつ。その後川まで降りていき、簡単なレクチャーを受ける。我々は初心者用の「つかまるだけコース」を選んだ。(上級者は自分で漕ぐコース)船頭はザンベジ川一のつわもので、風貌が画家のクリスチャン・ラッセンに似ている。名前を聞いたが難しくて覚えられず、ラッセンと名付けることにした。
そのラッセンにいきなり怒られた。急流に突っ込むときの姿勢や体重移動について教えてもらっていたのだが、どうも踏込みが甘かったらしい。俺達を叱るラッセンの目には「いいか、これは命がけの自然との闘いなんだ、遊び半分でやる奴は帰れ!」という言葉が浮かんでいた。
確かにこの激流だ、もし呑みこまれ、変な流れにひっかかったら・・・この川の藻屑になるのか?Maru、ザンベジ川に死す、か。ちょっとかっこいいかも。若くて・・・(以下(17)Maruも壊れる。と同文なので割愛)
よかろう、ラッセン!俺もこのラフティングに命賭けたぜ!
しばらくしていよいよ出航。Rapid#1;BOILING POTへ。ここは始めということで流れのゆるやかなところからきつい急流へ、波にうまくのることが要求される。しかし川の流れは強烈で波の壁をのりこえるような感じで流れに乗らなければいけない。乗り越えられなければ後戻りして再チャレンジだ。俺達はいきなり二回失敗した。ボートは右斜め方向に進むのだが、どうしても波に乗る(のぼる)ことができず押し戻されるのだ。3回目のチャレンジはなんとしても成功しなければ・・・今度は思いっきり体を右側に突き出した。岸の岩に激突する寸前、なんとか激流の壁を超え、そのまま急流を下って行った。
あまりに嬉しかったので隣にポジション取りしていたFunkyMTとハイタッチ(注:仲がいいわけではない)、歓喜の声をあげた。"YEAH! WE GOT IT!"(同じ船にカナダ人夫妻がいたので、気を使って英語で言ってみた)
しかし喜んでいる暇はない。ようやくスタートを切っただけにすぎないのだから。その後も次々に急流ポイントに出くわす。必死の思いでボートにしがみつき、水をかぶりまくりながらも突破。そしてRapid#5;Stairway to heavenへ。ZEPの永遠の名曲が冠されたこの急流はラフティングの川としては世界一の落差を誇る難所であった。事実、我々の前を行くボートを見てると、ストンと視界から消えていった。次は俺達だ。嫌でもアドレナリン全開、獲物を狙う目になる。
FunkyMTの「5、GO HEAVEN!」というベタなギャグも今の俺には届かない。ラッセン号は全員一丸となって突っ込んで行った。あたかもDEEP PURPLEの「FIREBALL」のジャケ絵のように。
そしてZEP対D.Pの戦いは後者に軍配があがった。滝つぼに当たる部分で激しい波にもまれ、水を全身にかぶりボートは揺さぶられ何がなんだかわからなかったがとにかく気がつけば突破していた。さすがラッセンである。そして彼の凄さはこんなものではなかったと気付くのにそれほど時間はかからなかった。
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