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 20.帰国..ただの旅行 -失われた魂を求めて-
 翌朝カリスト邸で朝食を御馳走になった後カリストさんに町のみやげもの売り場へ連れて行ってもらい、彼と別れた後そのまま空港へ行った。税関を通って待合室で座っていると、これまでのことが思い出され「ジンバブエを離れる」ことに対して感傷的になっていた。
「もう2度とこんな所来ないやろなぁ。」とFunkyMTがぽつりと言った。そのとおりだな、と思っていたところにすっかり日焼けした黒嶋さんが言った。
「いや、わからんで。また来るかもしれんで。わしなんかジンバブエ人に(肌の色が)SAME COLORや、って言われたもん。また縁があるかもよ。」
 そう考えるとブルーな気分もなくなった。また縁があれば来れる。なければ来れない。ただそれだけの話だ。とにかく今言えることは"この1週間、本当にいろいろなことがあって忘れられない思い出ばかり"ということだけだ。
 飛行機はまずジョハネスバークヘ、そして香港。ここで女子社員に頼まれたランコムの化粧品を忘れずに買ってチェックイン。しかしなぜか俺達3人の切符を機械に通すとエラーが。どうもダブルブッキングらしい。ひえええっ、俺たち飛行機に乗れないの?と思ったがそんなわけはない。
「誠に申し訳ございませんがこちらの席へどうぞ」と案内されたのはビジネスクラス。むちゃゆったりしていて、王様気分。全日空さんありがとう。
 こうしてようやく関空に着いた。しかしアクシデントはまだ起こる。俺の荷物はすぐに出てきたのだがFunkyMTと黒嶋さんの荷物が出てこない。どうも経由地でどっか行ってしまったらしい。二人は連絡先を書いて仕方なく手ぶらで出てきた。(荷物は二日後に出てきて、宅配してもらったそうだ)
こうしてこの夏のジンバブエ旅行は終わった。

帰ってきた翌日は日曜なので体を休め、月曜からは通常通りの仕事。やっぱりたまっているし、なんといっても大チョンボの後なので気まずいものがある。しかしチョンボの方は上司がほとんど処理してくれていて助かった。普通通り仕事していると1時間もたたないうちに職場の雰囲気にはまり、3日前までアフリカにいたなんて信じられなくなる。
 旅行に行く前はいつも「本当の自分を探しに行く」とか「魂の洗濯に」とかいろいろ考えるけど、帰ってきていつも思うのは"何も変わってない"ということ。そもそも1週間ぐらいで人が劇的に変わるわけが無い。敢えて言うなら気分転換ができるぐらいだろう。
 そんなわけでこの旅行は「人生の分岐点」になるような旅でも「新しい自分を見つける」旅でもなかった。これは「ただのジンバブエ旅行」だ。しかし俺はそんな「ただの旅行」がたまらなく好きだ。そして健康である限り、お金が続く限り世界中へ行きたいと思っている。人が聞いてもたいしておもしろくないような、どうってことない旅行を。だって、俺が楽しければそれが全てだろう?
・・・AND THE ROAD BECOMES MY BRIDE.


<おまけ>
 10月に人事異動があり、ずっと教えてもらっていた先輩がいなくなった。おかげで俺の負担がめちゃ大きくなり残業もそれに比例。毎日朝起きて会社行って仕事して帰ってきて寝てX∞・・・
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 次回予告:「メカニカル・アニマルズの逆襲2000」乞うご期待!
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